GIF・MP4・WebM、どれを選ぶか
アニメーションが仕上がると、次は形式の問題です。答えは、どこへ出すかで完全に決まります。以下によく使う四つの形式の長所と短所、そしてどの場面でどれが正解かをまとめます。
GIF:どこでも開くが、代償は大きい
GIFの長所は普遍性の一点です。メッセージアプリでも掲示板でも、どこでも再生され自動でループします。代償は重く、色は最大256色までなので滑らかなグラデーションは縞になり、同じ素材でも動画形式よりはるかに大きなファイルになります。ただし平坦な色とかぎられたパレットの絵なら、いまも十分によい選択です。
MP4とWebM:軽いファイル、本物の色
動画形式は数百万色を扱い、同じアニメーションをGIFの十分の一の容量で保存できます。MP4は互換性の王で、あらゆる機器で再生されます。WebMは圧縮効率が高く透過も扱えますが、古い機器や一部の編集ソフトでつまずくことがあります。SNSへ上げるならMP4、サイトへ埋め込むならWebMが理にかないます。
透過が必要なら選択肢は狭まる
背景を透過させたい場合、GIFは硬い縁の1ビット透過しか用意しておらず、輪郭がぎざぎざになります。WebMは透過をきちんと扱い、APNGはなめらかな透過とフルカラーを提供しますがファイルは大きく、どこでも再生できるわけではありません。サイトならWebM、単一アプリへの埋め込みならAPNGが、たいてい正解です。
| 形式 | 色 | 透過 | 容量 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| GIF | 256色 | 硬い縁 | 大きい | メッセージ、掲示板、メール |
| MP4 | フルカラー | なし | 小さい | SNS、一般的な共有 |
| WebM | フルカラー | あり | 最も小さい | サイトへの埋め込み |
| APNG | フルカラー | なめらか | 中〜大 | スタンプ、UIアニメーション |
よくある質問
GIFのファイルがこんなに大きいのはなぜですか。
GIFは各コマを別々の画像として保存し、コマ間の動きを予測する現代的な圧縮を使いません。動画形式は変化した領域だけを記録するため、差は十倍を超えることも珍しくありません。
スマホではMP4、パソコンではWebMになるのはなぜですか。
ブラウザごとに動画録画の対応が違うためです。MP4での録画は比較的あとから対応されたので、古いバージョンは自動的にWebMへ切り替わります。中身は同じで、容器と圧縮方式が変わるだけです。
画質を落とさずに書き出せますか。
コマ撮りの絵なら可能です。APNGとGIFは可逆圧縮です。MP4とWebMは非可逆ですが、ビットレートを高くすれば違いは見えません。輪郭のはっきりした線画では、劣化はおもに輪郭まわりのわずかなにじみとして現れます。
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